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木原 壮林; 吉田 善行
Talanta, 31(10A), p.789 - 797, 1984/00
液膜型ISEで発生する電位を、水相/有機相界面での目的イオンiの移動をあらわす電流走査ポーラログラムを用いて解釈した。iの複合ポーラログラムの零電流電位がISE電位に対応する。水相/有機相界面がiのイオン移動により復極した場合のみ、iにネルンスト応答した安定なISE電位が得られる。ISEの検出限界は、残余電流の最終上昇および下降により決定される。妨害イオンおよびISE中ニュートラルキャリヤーの役割について、複合ポーラログラムの零電流電位を参照して説明した。水相/有機相界面でのイオン移動についてのポーラログラフ式を用いて、ISE電位、他イオンの妨害、ニュートラルキャリヤーの効果を式化し定量的に取り扱った。